この働き方は事務員?デザイナー?
受付事務や書類整理などの事務作業もたくさんある。
社内で発生するデザイン制作もしているけれど、件数が多いわけではない。
会社のHP運用、SNS運用もはじめたけど、これをデザインの仕事とだと誰かに伝えてもいいのだろうか。
デザイン関係の仕事を進めていくための情報を、どこで調べればいいのかも分からない。
私は誰をお手本に働けばいいのだろうか……。
この投稿は、そんな不安から一歩抜け出したというお話しです。
DESIGN FM を聞き始める
たどり着いたのは、スポーティファイで配信中の「DESIGN FM」さんのポッドキャストでした。
アカウントの詳細には、「DESIGN FM」の番組名の下に小さな文字で「In House Designers」と記載されています。
DESIGN FMとは、毎回前線で活躍するデザイナーさんをゲストにお迎えして、テーマに合わせた、「デザイントーク」をお送りする番組です。
https://podcasters.spotify.com/pod/show/designfm
……そういえば、デジタルハリウッド松山校に通っていたときに、卒業生の方が「インハウスデザイナー」という肩書で働いていると、聞いたことを思い出しました。「インハウス? 住宅関係のデザインなのかな?」と思っていたくらい、知らないことばかりでした。
「インハウスデザイナー」という言葉をキーワードに、WEB(note、ポッドキャストなど)で検索してみるようになり、私の仕事と似たような環境で、先輩方がどんなふうに問題を解決していったのか、調べられるようになっていきました。
デザイナーという職種を想像したときに、企画や広告などで活躍されている制作会社のデザイナーのイメージが強かったのですが、ひとくちにデザイナーと言っても、いろんな守備範囲の働き方があることも分かってきました。
制作会社のデザイナー
まず制作プロダクションとは、映画・TVなどの映像、新聞・雑誌・書籍などのエディトリアルデザイン、Webや映像などを使用した広告などの制作物を供給することを業務とする会社であり、デザインを通して情報を伝える表現手段を使用し、クリエイティブを提供する企業となります。
https://school.dhw.co.jp/course/graphic/contents/s_design.html
印刷会社のデザイナー
「DTP(ディーティーピー)」とは、「Desktop Publishing(デスクトップ パブリッシング)」の略であり、パソコン上で印刷物のデータを制作することです。日本語では「机上出版」や「卓上出版」と呼ばれています。
〈中略〉
DTPの仕事には大きく分けて2種類あります。
ひとつは「DTPデザイナー」と呼ばれるDTPソフトウェアを使ってデザインを行う仕事です。イラストや写真、原稿などのレイアウトを行い、デザインを制作します。
もうひとつは「DTPオペレーター」と呼ばれるDTPデザイナーが作成したデータを受け取り修正や加工を行い、印刷ができるデータを作成する仕事です。DTPデザイナーに比べるとデザインをすることは少なくなりますが、デザインをする際にはオペレーターの知識も必要になるため、明確な線引きはなくどちらも行う人が多いです。
https://school.dhw.co.jp/course/graphic/contents/w_dtp.html
事業会社のデザイナー
インハウスデザイナーとは企業の中で『デザイン専門部署』として所属し、自社内のノベルティやパッケージデザイン、商品のデザインなど会社の中でデザイナーとして働く事を言います。社内デザイナーと呼ばれることもあります。社内報などの社内向けのデザインをすることもあります。
https://school.dhw.co.jp/course/graphic/contents/s_design01.html
新商品を開発しリリースをする際など、担当者や他部署と連携しデザインに反映をしていきます。また運用に関わることもあり、商品のサービスに長く携わる事が出来ます。制作会社と違い、コンペティションで競合他社と争う必要もありません。サービスを作り上げて終わりではなくユーザーの声を直接聞きPDCAを回す事により、さらなるサービスの向上につなげる為、イベント開催をし、ヒアリングなどを行っていきます。イベント開催の際にはポスターやPOPなどの制作もします。
〈後略〉
適正の範囲内でその時々に足りない人材に変身して、会社全体がうまく回っていくように工夫してみてはいるけれど、ちゃんと役割がはたせているのかなと心配になったときもありました。
事務も、販売も、広報も、自社アイテム制作も、社内の整理整頓も「インハウスデザイナー」。その作業全体を呼ぶのに適した「インハウスデザイナー」という言葉を見つけて、羅針盤を見つけたような気持になりました。
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編集後記
デザインがメインの会社じゃないけど、デザイン業務が必要になってきた「未経験の1人目デザイナー」さんが、ちょっとでも「1人じゃないかも」と思える記事を書けたらいいなと思います。私も、そういう思いで発信してくれているだろう、いろんなインハウスデザイナーさんのブログやnoteやポッドキャストに助けてもらったからです。